コーディングをされる際にリファレンスを見たり、参考サイトを見たりされませんか?
その際に、一度見た短いコードを探すために検索に時間を取られてもったいないと思ったことはありませんか?
そんなあなたに、IMEの単語登録機能を使ったコーディングの時間を早める方法をご紹介いたします。
今回の記事ではWindowsのMicrosoft IMEを使用して説明を行います。
IMEの単語登録とは
文字を打ったときに、変換候補の中に目的の漢字が出てこないことがあります。
珍しい地名や苗字・名前を打ち込んだときに経験をした方も多いのではないでしょうか。
そんな時に、IMEにあらかじめ言葉と読みを登録しておくと、それ以降は自分が打ち込みたい文字を打つことで変換候補に表示することができます。
コーディングでの使用方法
では、コーディングを早くするために使うための方法をご紹介いたします。
JavaScriptの勉強をしている方なら以下のコードをよく使うことでしょう。
let random = Math.floor( Math.random() * (10 + 1) );
これは、1~10の数のうち、ランダムな整数値を生成するものです。
覚えていてすぐにコードを書けるという方もたくさんいると思います。
ですが、このようなよく使うコードを何度も打ち込むのは回数を重ねると手間がかかります。
そこで、よく使うものはIMEへ登録してしまうことをお勧めします。
登録方法
では、先ほどの1~10までの整数値を生成するコードを例として、登録方法をご説明します。
文字を打ち込める状態にする
メモ帳などを開き、文字を打ち込める状態にしてください。
Windows10であればタスクバーの右側に表示されるMicrosoft IMEのアイコンが×印から「A」あるいは「あ」に変更されます。
単語登録の画面を開く
先ほどの操作で「A」または「あ」と表示されているアイコンを右クリックすると、メニューが表示されるので「単語の登録」をクリックします。
すると、以下の通り「単語の登録」画面が表示されます。

単語登録を行う
「単語」に登録したいコードを記載します。文字数に余裕があればコメント文も記載しておくとよいでしょう。
「よみ」には変換で表示したい言葉を記述します。ここでは「らんだむ」とします。
ユーザーコメントは任意で分かりやすく入力してください。

記載が終わったら「登録」をクリックします。
試しに打ち込んでみる
登録が終わったら、試しにメモ帳などで「らんだむ」と打ち、変換を試してみてください。

いちいちすべて打ち込まなくても、ランダムな数値を生成するコードを入力することができます。
コメントの重要性
登録したいコードが紛らわしい場合もあるでしょう。
例えばCSSでulタグの黒点を消したいと思った場合、ulタグに以下を指定します。
list-style-type: none;
これをテキストの線の色やスタイルを指定する以下の指定と間違えてしまうという方もいらっしゃると思います。
text-decoration: none;
この指定を速やかに記載し、かつ間違いを起こさないために「ユーザーコメント」の部分が重要となります。
2つを以下のように登録してみましょう。


そして「すたいるなし」と打ち込んで変換を2回押し、変換候補を表示します。
すると、ユーザーコメントで入力した文章が表示され、自分が打ち込みたいタグをすぐに判別することができます。
